朗読劇 こゝろ 「♪ハアーーーーーーーーーーーー↑↑↑」
千秋楽お疲れ様でした!
開演前から猫(具現師)が大暴れし、
我輩(猫)の語りで始まる、いわずと知れた超名作。
原作小説の方は・・・
子供の頃からストーリーが面白いと言うより、
ただひたすらに日本語が美しいなあ、と感じていました。(だから教科書に載ってると思ってた)
いやー皆さんステキでしたね。
冒頭、海で私が先生に出会うシーン、「男を連れてるように見えた」のはKのこととか、
メガネを落として砂まみれにしちゃうのはKのイタズラ、とか。
原作ではあまり気に留めていなかった妻(お嬢さん)の立場って、切なくてつらいな、とか。
お嬢さんとKのささやかなデートで、「月がきれいですね」とか。
んん~、なんか、なんかもう、どのシーンもなんてことない日常の積み重ねなんですけど、
それが果てしなくキレイなんだなあ・・・。
とにかく平野先生が素晴らしくて、気が付いたら先生の定点観測してました。
昔の先生の若さと悩み、本当に素敵です平野先生。
そして、自らが引き起こしてしまった、Kという名の神。
先生にとってKは過去の足かせだと思ってたんですけど、
この舞台では憧れであり、呪縛であり、最後は神であったと感じました。
クライマックスで皆なぜ脱ぐのかはちっとも分からないんですけど、釣本Kさんの佇まいは神々しかった。
それにしても、一度の舞台で二回も切腹する役者さんって中々珍しいんじゃないでしょうか。
あと具現師の皆さんが可愛かったです。
特にお団子の子、割とマジで女の子かと思ってた。
「それがしは親戚のオジサンでごわす」
名言連発で活躍してましたね。
人生初の朗読劇だったんですけど、こんなに面白いとは知らなかったなあ。
また次回も期待!