シラノ ド・ベルジュラック 愉快痛快英雄時代劇

GEMでチラシを貰い、どうしよう迷うなって思ってたら
マサさんがツイッターで『シラノ観てきた最高♪』って言ってたので背中を押されました。

えへへ、マサさんと同じ作品を観れたんですねー私。

いざ日比谷の日生劇場へ!

 

どうせ観るなら、(選べるなら)イイ席がエエやん、と思いS席にしました。

開場から開演までのわずかな時間、読書で時間をつぶす方が多くて、ほほう・・・となりました。
なるほど、そういう客層なんですね。
私なんかは貰ったチラシを読み込んで日付順に並べるのに一生懸命でしたよ。


ピアノの生演奏(清塚信也さん)
あの、テレビとかバンバン出てる有名なイケメンピアニストさんですよ。
かっこいいです。好き。
生演奏すごくて、演劇じゃなくてピアノリサイタルとしても通用するくらい素敵でした。好き。
コメディパート(月の誕生)で、吉田鋼太郎さんに『なにか壮大な曲を!』と急に無茶ブリされて困ってるのかわいかった。


主役 シラノ(吉田鋼太郎さん)
天下の吉田鋼太郎だぞ~!!
素晴らしいに決まっとるやろがい!
ピエロみたいなかわいい赤鼻を付けるのかなーと思っていたら、ガチの特殊メイクで魔女鼻でした。

とにかく心優しくて芸術の才能があって仲間想いで女性に優しくて正義感に溢れてて
一途な恋をしてて剣の腕も最強でユーモアに富み信頼できる仲間に囲まれてて
完全無欠のスーパーヒーローなんですが、

彼がモテない(恋に臆病な)のは『奇妙奇天烈な鼻』のせいではなく、
『鼻のせいでモテない』と思い込んでいる彼自身のせいだと思いますね。


じっさい、序盤の劇場でシラノの大活躍に感動したウェイトレスちゃんは彼のファンだよ。
あー、でもファンだけど彼氏にするにはちょっとねー。すぐケンカするし。

劇場で大暴れぶち壊し→夜中に100人斬り って、いかれてるぜ。ダチ公のためなら安いもんだぜ、という、古き良きヒーローそのものです。

 

いとしのロクサーヌに片思いこじらせまくりで、恋敵であるはずのクリスチャンに、「手紙の代筆」という形で文字通り手をかしてしまうシラノ。
失恋ショック(ロクサーヌが面食いだったショック)もあいまって、あのシーンは爆笑の渦です。

 


立派なセット、華やかな衣装、豪華な主演者たち、美しいセリフの数々が飛び交いますが、
日常のシーンはすごーく砕けた言葉で会話をしてて、そのギャップが面白かったです。

とにかくシラノ鋼太郎さんがチャーミングでキュートなおじさまで、めっちゃハマってました。

3時間ずっと出ずっぱりの鉄人です。鋼だけに。

 

 


なんと美しい、いとしのロクサーヌ(黒木瞳さん)
お姫様や・・・
女神様って言おうかと思ったんですが、ロクサーヌはそこまで完璧な女性ではない。
シラノが惚れたのは、その美しさもさることながら、知性ですね。
『詩』が大好きすぎて、もはや文学マニアでややポエマーなかわいいお嬢様。
かといって世間知らずではなく、明らかにクセの強そうなド・ギッシュ伯爵(六角さん)をチョチョイといなす胆力。
聡明な大人の女性です。
と思いきや愛するクリスチャンのために、危険を顧みず戦場へ物資を届けに来ちゃう!
このお転婆
めちゃんこ素敵なヒロインでした。

 


クリスチャン
大野拓朗さん回でした。

控えめに言って・・・ 大天使ミカエルかな?

登場した瞬間、えっかわいい・・・あの美しさたるや・・・えっと、ありがとうございます!!

目がきれい。黒々として、ぱっちりとした、まるーい瞳。

ロクサーヌに(言葉が貧しい、と)嫌われるの覚悟で言うと、きゃわたん。

お顔が小さすぎて、当社比でシラノの三分の一。
衣装も素晴らしくて、白(グレー)を基調とした王子様と騎士の良い所取りって感じ。(剣士です)
髪型もまた、ブロンドのハーフアップにリボンが付いてて・・・リボンが・・・付いてて・・・
今どき、そんな子いないよ、どこの深窓の令嬢だよ(時代劇です)

そう、見た目は美青年ですが中身めっちゃアホ。
シラノから、ロクサーヌの好意を知ったときのシーン、
『マジで』 『マジで~!』 『マジ!?』 『マジか~』しか言ってない。なんという愛すべきバカ。

金髪だから?NEWSの手越くん感がある。

バカすぎて愛しい。かわいい。
パンフレットに『ほぼ犬』と書かれちゃうクリスチャンのかわいさ。
『明るいスットコドッコイ』と書かれちゃう大野さん。
可愛さと面白さの最強コラボです。大天使。好き。

キング・オブ・残念なイケメン。

 

 

ヴァルヴァーニ子爵(平野良さん)
愛すべきバカ2号。

イケメン(ただしバカ)で、クリスチャンとキャラが被るかと思いきや、
クリスチャンはやる時はやる男、剣の腕も立つし、むかつく伯爵に食って掛かるし、男気のある実力者なのに対し、
もう気持ちの良いくらい小物。
小物・オブ・ザ・イヤーあげちゃう。


あんなに王子様ぽい超イケメンなのに、中身がネズミ小僧(鬼太郎のやつ)って。

群集に『頭が足りない』って何度も言われてて、もはや肩書きのようですが、
あんなに『かっこ悪く見せる』演技ってすげえなって素直に感心しました。
たぶん、『かっこ良く決める』演技の二倍疲れると思う。

鼻ほじってたよな?

プリンス・オブ・残念なイケメン。

 


というわけで人生初のシラノ、そして日生劇場すばらしかったです。
六角さんも面白かったんですけど激長くなる。

 


映画『ピーターラビット』も最高だったし、

XOX(キスハグキス)の最新シングル『OVER』もイイ。ぜひDVD付きの限定版でひとつ。
大隅君CDデビューおめでとう。

 

私はイイ感じに遊んでばっかりいますね。
やっぱり、ちょっとでも気になったら行ってみるもんだなあ。

マサさんありがとう。シラノ最高です。

これよしでした。